「イタリア人とかスペイン人とか、オリーブ食ってる奴らはラテンですよ！」と大先輩。 「ならポパイはラテンやな」と超先輩。

人混みの中、ホイッスルを所持した中年男性を見かける。身なりは少しだらしない。彼がピッ！ と吹くたびに、周囲の人たちがビクッ！ とおののき、道を開ける。 あれは便利そうやなぁ、でも人としてあかんなぁ、と思う。

とある一軒家の前を通りかかる。表札に「猫 尿 迷惑 殺せ」とサインペンで落書きされている。 近所の人めっちゃ怒ってるやん！ と思う。

朝７時、母から電話がかかってくる。だれか怪我でもしたのか、とあわてて携帯を耳に当てる。 「新しい作品、読んだわよ。今回はがんばってたんじゃない？」 励まされる。と同時に、なぜこの時刻に？ と思う。

駅前で「ＦＲＥＥ ＨＵＧ」と書かれた厚紙を持った女性を見かける。タダで抱きしめてあげますよ、という意味らしい。元もとはアメリカで始まった活動だとか。 なぜ梅雨の時期にやる？ と思う。

尻ポケットに携帯電話を入れたままズボンを洗濯する。 壊れる。

『妖怪人間ベム』を知らない、という人間にユーチューブで映像を見せる。 感想は「こんなん人間になれるわけないやん」というもの。 みんな、わかってて言わなかったのに……！

寿司屋でアルゼンチン好きの女性店員と話す。 「アルゼンチンいいですよぉ。行ったことありますか？」 「ないですね」 「海外は？」 「ドイツなら何度か」 「――ドイツなんて、なくなればいいのに」ワールドカップ２０１０／準々決勝 アルゼンチン ０：４ ド…