うなぎ

 金子の家で飲み、だべる。週に1度の停滞した時間。まさにゆるやかな死。
 深夜、浅野さんがふと思いつき、床に転がっていた金子のベルトを持ちあげる。岩崎さんに「モノボケ、どうぞ」と言って手渡す。すると彼は両手でベルトを捧げるように持ち、不規則に上下させ、「これ捌いてください」と返す。「う、うなぎ!?」と周囲の仲間たちが突っこむ。
 岩崎さんの、心の瞬発力はさすがだなぁと思う。