赤福

 三重県には売春島と呼ばれる島が存在する、江戸時代からそういうことが行われていたらしい――といった話を偉い人から教えてもらう。
 いろいろと想像が膨らむ。三重県すげえ。そういや鳥羽には秘宝館なんかもあったな。伊勢神宮なんかもあったな。人々は売春島に寄ったあとでお伊勢さんに参り、身を清めたりしたのだろうか。
 ――というようなことを考えだすと、なんだか三重県に絡むすべてが妄想の対象になってしまって、「赤福」という言葉がたまらなく淫靡に感じられてきたりする。