利きプリン

 友人ら5人で集まり、「利きプリン大会」なるイベントを開催する。ルールは以下の通り。
・様々な価格帯のプリンを1口ずつ、商品名を確認しながら食べる(今回は9種類)。
・目隠しする。
・判定役が差しだしたプリンを順番に食べ、そのつど商品名を当てていく。
 試食段階では様々な意見が出たが――。
「牛乳プリンはさすがにわかるやろ。わからんやつおるんか」「モロゾフめっちゃ卵の味する」「アンテノール味薄い……と思いきや、いろいろ食べたあとでアンテノール食べたらめっちゃうまい。上品! エレガント!」「だが新鮮卵の焼きプリンとアンテノールの区別がつかん」「森永プリンとプッチンプリンはまったく同じやろ」「いや違う! 森永のほうがややゼリーっぽい!」
 いざ「利きプリン」の競技を始めてみると、皆、悶絶。
「わからん! まったくわからん!」「もっと口に入れてくれ。わからん。食感が伝わってこおへん!」「いまのモロゾフ。――いや違う、しまった、牛乳や。卵の香りと牛乳の香りを間違えた!!!」
 ――結果、岩崎さんが9問中7問正解でトップ(森永とプッチンを間違えただけ)。秋口は6問正解。浅野さん、金子、レツゴーはそれぞれ5問の正解となった。
 唯一、高級プリンと安プリンを間違えた秋口は最後まで「おまえちょっとずつ食べたらモロゾフの味になるんやから、今後は牛乳プリンばっかり食うとったらええやんけ」とからかわれる羽目になった。
 リベンジを誓う。